
(画像:GettyImages)
Football Italia
ガットゥーゾが語る勝利の裏側「この試合は全てを失うリスクがあった」
ウディネのスタディオ・フリウリで行われたイスラエル戦は、平穏な雰囲気とは言えなかった。厳重な警備体制と市内の抗議活動の影響で、スタンドに詰めかけた観客は1万人ほどにとどまった。
そんな中でのイタリアは前半、レテギのPKによる1点のみに終わり、GKドンナルンマの2度のビッグセーブに救われる形で前半を折り返した。後半に入るとレテギがカーブをかけた美しいシュートで追加点を奪い、試合終了間際にはマンチーニがコーナーキックからヘディングで3点目。最終的に3-0で勝利し、2026年ワールドカップ・プレーオフ進出を確定させた。
「もっと落ち着いた試合運びだった」ガットゥーゾがチームの成長を評価
試合後、ジェンナーロ・ガットゥーゾ監督はRAIスポーツのインタビューでチームの内容に手応えを語った。
「1か月前の試合を思い出せば、我々がどれほど揺さぶられたか分かる。今夜はもっと落ち着いてプレーできた。相手にもチャンスはあったが、ジッジョ(ドンナルンマ)が大きなセーブをしてくれた。ロカテッリは素晴らしい出来だったし、前線の選手たちも必要なプレーをしてくれた。今日は“失うものしかない”試合だったことを忘れてはいけない」と指揮官は強調した。
ガットゥーゾ体制となって以降、イタリアは4試合連続で3得点以上を記録。これは前任者スパレッティの時期にはなかった数字だ。
「苦しむ力」が鍵に 11月の招集では新戦力起用も示唆
ガットゥーゾは続けて、「今の時代、試合を完全に支配できるチームはほとんどない。だからこそプレッシャーの中で耐える力、粘り強さが必要だ。ボールを持てば質のあるプレーはできるが、少しずつでも前に進むことが大切」と語り、チームの成長過程を強調した。
グループ首位ノルウェーとの差を考えれば、直接対決に勝っても逆転は難しい状況だが、指揮官はすでに次を見据えている。
「これ以上の負傷者を出さないよう願っている。11月の合宿では新しい選手にもチャンスを与えるつもりだ。ピッチ内外で一体となれる強固なグループを作りたい」と締めくくった。
ワールドカップ・プレーオフは来年3月に準決勝からスタートし、組み合わせ抽選は11月21日に行われる予定だ。



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