そして、最も厳しく切り込んだのが育成組織の問題だった。
カペッロ氏は、イタリア全国の下部組織に共通する根本的な欠陥として、幼少期から戦術偏重になっている現状を批判した。
「最も深刻なミスは育成部門にある。12歳の子どもたちに“戦術図”を教えている」
「私は彼らにこう聞く。『子どもたちはサッカーを楽しんでいるか?』と。答えはいつも『はい』だ」
「さらに『プロと同じような戦術メニューをやっているのか?』と聞くと、皆うれしそうに『はい』と答える」
「そんな指導者は私なら解任する」
そして、子どもたちに本当に必要なのは、戦術ではなく基礎技術だと強調した。
「子どもにプロと同じメニューを課してはいけない。まずは楽しませることだ」
「だが同時に、しっかりとボールの蹴り方を教えなければならない」
さらに、技術指導のできる人材不足こそが最大の課題だと断言した。
「問題は何か分かるか? 図を描いて戦術を教える方が、技術を教えるより簡単だということだ」
「我々に欠けていたのはそこだ。適切な指導者がいない」
「選手一人ひとりの欠点、成長期における身長の変化、足のサイズの違い、個体差を理解しなければならない。全員が同じではない」
「教え、観察し、理解すること。それが必要だ」
代表再建についても、次期監督がすぐに状況を好転させる保証はないとの見方を示した。
「次の監督がすぐに大きく変えられるわけではない。必要なのは、スピリットとクオリティを兼ね備えたグループに巡り合う運だ」
「今ある特徴を基に、新しいチームを作り上げなければならない」
「現実として、クオリティが不足している」
その上で、短期的な解決策ではなく、長期的な再建計画が不可欠だと訴えた。
「再出発するには10年計画が必要だ。そして今すぐ始めなければならない」
なお、自身が再びFIGCに関わる可能性について問われると、カペッロ氏は笑いを交えて即座に否定した。
「この年齢で? 冗談じゃない」



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