イタリアは“自分との戦い”へ 北アイルランド戦前に露呈する2つの難題

イタリア代表

もう一つの問題は戦術的アイデンティティ 揺れるシステム選択

もう一つの大きな課題は、戦術的な方向性が定まっていないことだ。ガットゥーゾは就任当初、4バックを基本にする方針を示していたが、6試合の間で3バックにも手を出し、明確な形が見えていない。

3-5-2ではウイングの創造性不足が露呈する。一方で、現時点のウイング候補であるリッカルド・オルソリーニやマッティア・ザッカーニが国際レベルで“決め手”となれるかは不透明だ。フェデリコ・キエーザが代表復帰するかどうかもカギとなる。

攻撃面ではマテオ・レテギとモイーズ・ケアンの連携が改善されており、ガットゥーゾは2トップを維持したがるだろう。そうなれば4-4-2、もしくは3-5-2が濃厚。4-3-3を使う場合はケアンを左サイドに置く必要がある。

求められるのは即興的な解決力 時間はないが“力”はある

イタリアは創造性を担う決定的なゲームメーカーを欠く一方で、全体的な選手層は決して低くない。多くの主力はプレミアリーグでプレーし、インテルの中心選手たちは3年で2度のCL決勝を経験。前線も最近ではレテギとケアンが継続的に得点を挙げている。

これらの要素を考えれば、本来ならW杯出場は義務といえる。ただし、過去10年にわたってW杯本大会の舞台から遠ざかってきた現実が、チームと国全体に“負の記憶”を刻み続けている。

残された準備期間はわずかでも、必要なのは完璧なチームではない。“勝ち切る強さ”を取り戻せるかが、すべての鍵を握る。

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