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Football Italia
ユベントス、オペンダを4500万ユーロ超で完全移籍へ
ユベントスは今季RBライプツィヒからレンタルで加入しているロイス・オペンダを、シーズン終了後に4500万ユーロ超で完全移籍させる見通しとなった。『トゥットスポルト』や『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、契約に含まれる「買い取りオプション」は、実際には“容易に達成される買い取り義務”に近い内容だという。
今夏の移籍市場最終日に成立したこの取引で、ユベントスはレンタル料として330万ユーロを支払い、さらに買い取りオプションとして4060万ユーロ+出来高170万ユーロ(総額4550万ユーロ)を設定。条件を満たせば自動的に完全移籍が成立する仕組みになっている。
報道によれば、その条件とは「2025-26シーズン終了時にセリエBへ降格しないこと」。つまり、ユベントスが1部残留を果たせば、オペンダの買い取りは義務となる。実質的には分割払いの形を取った“分かりやすい完全移籍”と言える契約内容だ。
序盤は苦戦、ヴラホヴィッチとデイヴィッドの後塵を拝す
クラブ関係者によれば、このディールは当初から“恒久的な補強”として構想されており、レンタルという形式は財務的な柔軟性を持たせるための措置に過ぎないという。
しかし、ピッチ上ではオペンダにとって厳しい船出となっている。加入後ここまで公式戦8試合に出場しているものの、いまだノーゴール。ユベントス加入前のライプツィヒでのブンデスリーガ2試合を含めても、今季はまだ得点がない。
出場時間も限られており、全公式戦で204分の出場にとどまる。先発出場はわずか2試合のみで、チーム内の序列ではドゥシャン・ヴラホヴィッチ、そして結果を残せていないジョナサン・デイヴィッドの後ろに位置しているのが現状だ。
将来への期待と課題、適応が鍵に
クラブはオペンダのポテンシャルを高く評価しており、時間をかけてチーム戦術に適応させる方針を取っている。スピードとフィジカルを兼ね備えたストライカーとしての資質は疑いようがなく、出場機会を得られればブレイクの可能性も十分にある。
ユベントスの攻撃陣が安定しない中、オペンダの覚醒はチーム再建における大きなカギを握ることになる。買い取り義務条項が発動するのはほぼ確実だが、その先に見えるのは、真価を問われる2年目の勝負シーズンだ。



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