Sempre Milan
存在感は大きく、不在はより鮮明 ミランの下部組織が抱える逆説と教訓
イタリア代表が3大会連続でワールドカップ出場を逃したことを受け、その要因を巡る議論はいまなお続いている。その中で、ミランも無関係ではいられない存在となっている。
とりわけ注目を集めたのは、ジェンナーロ・ガットゥーゾ監督とスタッフが3月のプレーオフに向けて選出したメンバーに、ミラン所属選手が一人も含まれていなかった点だ。これは初めてのことではなく、ロッソネリがアッズーリに与える影響力の低下を象徴している。
かつてのフランコ・バレージ、アレッサンドロ・コスタクルタ、パオロ・マルディーニ、マウロ・タソッティの時代はすでに過去のものとなった。さらに、アンドレア・ピルロ、ガットゥーゾ、アルベルト・ジラルディーノ、ピッポ・インザーギの時代でさえ、遠い昔のように感じられる。
一方で、北アイルランド戦とボスニア戦の招集メンバーを見渡すと、見覚えのある名前も少なくない。ここに、ミランの“存在感がありながら不在でもある”という逆説が浮かび上がる。
トランスファーマルクトのデータによれば、2014年ワールドカップ以降の期間で、ミランの下部組織出身選手はイタリア代表で最多の出場時間と出場試合数を記録している。
具体的には、代表通算282試合、総出場時間1万8821分を記録しており、2位のローマ(1万3316分)、3位のインテル(1万1940分)を大きく上回っている。
しかし同じ期間におけるゴール関与数を見ると、ミランは一転して22位まで順位を落とす。下部組織出身選手による成績は、わずか7ゴール9アシストにとどまっている。
この数字が示しているのは、ミランがGK、センターバック、サイドバック、そして中盤といった後方のポジションでは優れた才能を育成できている一方で、前線の決定力を持つ選手の輩出には苦しんでいるという現実だ。
この膨大な出場時間を支えている顔ぶれはよく知られている。ジャンルイジ・ドンナルンマ、ロカテッリ、ブライアン・クリスタンテの3人が、元ロッソネリ勢として最も多くの出場時間を記録している。
これに加え、マッティア・デ・シリオ、マッテオ・ダルミアン、ラウール・ベッラノーバ、マルコ・ブレシャニーニ、ダニエル・マルディーニらも代表で貢献してきた。



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