しかし、試合の流れを大きく変えたのは41分だった。ドンナルンマの不用意なゴールキックをアマル・メミッチに奪われ、独走を許しかけたところをバストーニが後方から倒してしまう。決定機阻止で一発退場は避けられず、イタリアは10人で残り時間を戦うことになった。
後半に入るとボスニアが猛攻を仕掛ける。18歳の逸材ケリム・アラジベゴヴィッチも投入され、イタリアゴールに圧力をかけ続けた。ドンナルンマはタヒロヴィッチの強烈なシュートをファインセーブで防ぎ、チームを救う。
一方でイタリアにも追加点のチャンスはあった。ケアンが自陣から独走してゴールに迫り、途中出場のフランチェスコ・ピオ・エスポジトやフェデリコ・ディマルコにも決定機が訪れたが、いずれも仕留め切れない。
すると79分、ついに均衡が破れる。エディン・ジェコのヘディングをドンナルンマが見事に防いだものの、こぼれ球をハリス・タバコヴィッチに押し込まれ、ボスニアが同点に追いついた。
延長戦でも両者譲らず、イタリアはマルコ・パレストラやエスポジトがゴールに迫るも、相手GKニコラ・ヴァシリの好守に阻まれる。120分を戦い終えても決着はつかず、勝負はPK戦へ委ねられた。
だが、ここでイタリアが崩れた。先攻のエスポジトが大きく上へ外すと、ブライアン・クリスタンテのキックはクロスバーに直撃。ボスニアは4人全員が成功し、最後はバイラクトラレヴィッチが冷静に沈めて勝負あり。イタリアはまたしてもワールドカップの切符を逃す結果となった。
イタリアサッカー界にとって、あまりにも重い敗戦となった。2大会連続不出場の悪夢を払拭できず、3大会連続で世界最高峰の舞台から姿を消すことになる。



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