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再び繰り返されるクラブの混乱、矢面に立たされるトゥドル
ユベントスの現状を語る上で、イゴール・トゥドルの名前を避けることはできない。クラブ内部で続く改革の波に巻き込まれ、その影響がチームの戦力とクオリティにも直撃している。クロアチア人指揮官は、自らの意思とは裏腹に、再び「革命の犠牲者」となりつつある。
ライプツィヒでの2024年10月2日から、ビジャレアルでの2025年10月1日まで──まるでマス目だらけのモノポリーを彷徨うように、ユベントスは予期せぬ出来事ばかりに直面してきた。1年前、ティアゴ・モッタ率いるチームが10人で逆転勝利を収めた3-2は飛躍の合図に思われたが、実際は終わりの始まりだった。
そして今季、ビジャレアルでの引き分けは、トゥドル率いるユベントスにとって失速の象徴となった。FW起用法をはじめとする彼の“非選択”に批判が集まっている。だが、それは彼だけの責任ではない。
固定されたストライカー不在という構造的問題
昨季の最終節ヴェネツィア戦で、土壇場のゴールによって辛うじて4位を確保したユベントス。その後、何が変わったのか? 答えは「ほとんど何も」だ。
中盤の質は向上しておらず、守備陣は依然としてブレーメルの存在に依存。若手ベイガではなくケリーを獲得したが、守備より攻撃での貢献が目立つ。
唯一変化があったのは前線だが、それが逆に不安定さを増している。
デイビッドが決定機を逃したビジャレアル戦。華麗な動き出しの後に外したその一瞬は、レギュラー争いの重圧を象徴していた。
現時点でユベントスには、確固たる「正ストライカー」がいない。
オペンダはランス時代にセンターフォワードとして成功を収めたが、ライプツィヒではシェシュコとの2トップで“セカンド”寄りの役割を担った。
一方のダヴィドは、テクニックよりも決定力で勝負するタイプ。セリエAのテンポや守備の堅さにまだ適応しきれていない。



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