補償ゼロ移籍に不満爆発 アタランタ、ドルトムントをFIFA提訴

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法的問題よりも「誠意」の欠如に怒り

この対応はベルガモ側に強い不満を残した。アタランタCEOルカ・ペルカッシは、両クラブが対戦した欧州カップ戦のホーム、アウェー両試合でUEFA主催の昼食会を欠席。これは事実上の抗議表明と受け止められている。

「ドルトムントが一度も我々と話し合いの場を持とうとせず、この問題を明確にし解決しようとしなかったことは、非常に重大だ。そのため我々はFIFAに訴えた」とペルカッシは語った。

さらに「法的観点からは我々が正しいと確信している。道義的観点については、各自が判断すべきだ」と続け、強い不満をにじませた。

アタランタの主張は、移籍の合法性そのものではない。問題視しているのは、形式上は規定に沿っていたとしても、事前の協議や何らかの合意形成を試みなかったドルトムント側の姿勢だ。たとえ非公式な形であっても話し合いの余地を探らなかったことが、両クラブの関係を大きく損なったとみられている。

イナシオは同世代のイタリア人選手の中でも有望株と評価されており、アタランタは育成に多大な投資を行ってきた。そのだけに、補償なしでの流出はクラブにとって大きな痛手となった。

FIFAへの正式な申し立てが行われたことで、この問題は長期化する可能性が高い。両クラブの溝が埋まるまでには、なお時間を要しそうだ。

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