Football Italia
フィオレンティーナが信じられない失速を見せている。近年は欧州カップ戦の常連だったクラブが、今季はセリエA最下位へ転落。フィレンツェの街には“レトロチェッシオーネ(降格)”の不吉な言葉が広がり、状況は危機的だ。
歴史的にも極めて珍しい低迷であり、クラブの威信は地に落ちつつある。Conference League決勝進出経験もあるチームが、なぜここまで崩れたのか。
監督交代の連続がもたらした混乱
低迷の要因として真っ先に挙げられるのが、絶え間ない指揮官交代だ。
ヴィンチェンツォ・イタリアーノ時代には賛否あれど明確なスタイルがあり、現在はボローニャでコッパ・イタリアを制し欧州でも戦っている。それだけに、当時を懐かしむ声は強い。
後任のラッファエレ・パッラディーノはそのスタイルを維持できず、ヨーロッパ行きを決めた直後に突然退任。スポーティングディレクターのダニエレ・プラデとの確執が背景にあると囁かれた。
安定を求めてステファノ・ピオリが招へいされたがチームは反応せず、ついにはパオロ・ヴァノリが就任。しかし“新監督ブースト”は起きず、パフォーマンスは低迷したままだ。
戦術的停滞と機能不全の中盤
戦術面での問題も深刻だ。
イタリアーノが重宝したウイング陣をパッラディーノが排除したことで、チームは攻撃の幅を失い、現在のヴァノリは組み合わせに困る中盤を試行錯誤する状況となっている。
まともに機能しているのはロランド・マンドラゴラ程度で、他の選手は軒並み不振。戦術オプションの欠如から、構想外だったクリスティアン・クアメまで再び起用されるほどだ。
1月の移籍市場は、クラブ再建に向けて“最後の命綱”になる可能性が高い。



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