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ブッフォンが語る“本当の成長”とは
ユベントスのレジェンドであり、現在はイタリア代表のチームリーダーを務めるジャンルイジ・ブッフォンが、クーネオ県フラボーザ・ソッターナで開催された「カスターニャ・ドーロ(黄金の栗賞)」のガライベントに出席し、トークセッションで自身の人生観を語った。
「20〜21歳までは、自分にとても寛容だった。あの頃は、間違いから学ぶ権利があると思っていた。若くして名声を得ても、それが大人になることを意味するわけではない。だからこそ、あの時期に失敗を経験できたのは正しかったと思う」とブッフォン。
「自分の過ちから逃げたことはない。恥じたこともあるが、必ず自分で責任を取ってきた。それが本当の学び方だと思うし、それが人間として成長する唯一の方法だ」と語った。
薬物の誘いを拒んだ16歳の決断
ブッフォンは自身の青春時代についても赤裸々に振り返った。13歳で家を出て寄宿学校に入り、多くの仲間と共同生活を送ったという。
「寄宿学校には、いろんな背景を持つ子たちがいた。中には悪い方向へ導こうとする人間もいた。だが、価値観の“はしご”を持っていれば、正しい選択ができる」と語る。
そして、16歳の時に経験した“運命の分岐点”を明かした。
「ある日、学校のパーティーでひとりの少年が僕の口に何かを入れようとした。すぐに気づいて、その錠剤を彼の顔に投げ返した。もしあの時にそれを飲んでいたら、きっと自分を許せなかったと思う。スポーツ選手として、そして人間として、絶対に譲ってはいけない一線がある」と強い口調で語った。
リーヴァとヴィアッリへの敬意
さらに、代表チームの先人たち――ルカ・リーヴァとジャンルカ・ヴィアッリ――への深い敬意も口にした。
「ルカとジジは、サッカー界で出会った中でも特別な存在だった。彼らと話すたびに、自分が幸運だと感じた。彼らが残したものは大きい。彼らの後任として代表チームの責任を担うことは、誇りであり光栄だ」とコメント。
「彼らと競うつもりはない。スポーツは、誰かが自分より優れていることを認める謙虚さを教えてくれる。僕は彼らのようにはなれないが、自分なりの形でチームの力になりたい」と続けた。



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