ガットゥーゾ、運命の一戦へ闘志全開 「ウェールズでもボスニアでも違いはない」

イタリア代表

2006年のワールドカップ優勝メンバーでもある同監督は、今度は指揮官として国民に歓喜をもたらす可能性を背負っている。

「代表監督を引き受けた初日から大きな責任を感じている。ただ、結果が良くても悪くても、その先のことを考えてはいない。選手たちの目を見て、自信を与えることが私の仕事だ。それは何かを“プレゼント”したいからではなく、この目標を達成できると本気で信じているからだ」

「この7カ月でチームは大きく成長した。決して華やかなチームではないかもしれないが、それで構わない。我々の歴史は、メンタリティ、ハングリーさ、苦しみ抜く力によって築かれてきた。その精神なしに、このユニフォームで偉業を成し遂げることはできない」

現地メディアでは、北アイルランド戦からスタメン変更はないと広く報じられている。マテオ・レテギ、マッテオ・ポリターノに代えてフランチェスコ・ピオ・エスポジトやマルコ・パレストラの起用を求める声もあるが、ガットゥーゾは現状維持を選ぶ見通しだ。

北アイルランド戦では苦しい展開が続いたものの、サンドロ・トナーリが均衡を破り、その後モイーズ・キーンの追加点も演出した。

「あの試合で苦戦する可能性はスタッフとも話していた。正直、北アイルランドがボールをつないでくれたことは助かった。もし普段通りロングボールを放り込み続けていたら、もっと苦しんでいたかもしれない」

「明日はまったく違う試合になる。ボスニアには非常に速く、クオリティーの高い両ウイングがいるし、2トップもライン際からの折り返しにうまく入り込んでくる。我々はボールを持った時に勇気を持たなければならない。彼らは明確な狙いを持った、本物のチームだ」

また、ボスニア代表のセルゲイ・バルバレズ監督が「先制したらバスを停める」と語った件についても、ガットゥーゾは駆け引きと見ている。

「セルゲイが優れたポーカープレーヤーだということは知っている。だから、彼らが本当に引いて守るとは思っていない。非常に質の高いチームであり、相手に敬意を払っている。だからこそ、我々も同じように敬意を持って臨む必要がある」

「この前の件があったとしても、真実はひとつだ。ウェールズでもボスニアでも違いはない。あの論争についてフェデリコはうまく対応したが、これは決まり文句ではなく、本当に難しい試合になると理解しているし、相手をリスペクトしている」

これは、ボスニアがウェールズをPK戦で破った際、フェデリコ・ディマルコやグリエルモ・ヴィカーリオらイタリア代表選手が歓喜する映像が出回り、「カーディフ遠征を避けたかったのではないか」と物議を醸した件を指している。

その件については、ボスニアのエディン・ジェコもコメントを残し、イタリアへの愛着を口にしていた。

これに対し、ガットゥーゾは特別な思いを明かした。

「この質問をしてくれてうれしい。人生では多くの失敗をしてきたが、フットボールに関してはほとんど間違えない。昨年、私がハイドゥク・スプリトにいた時、フェネルバフチェから彼を獲得したくて2カ月間話し合いを続けていた。ただ、クラブには契約をまとめるだけの資金がなかった」

「それでも信じられないほど強い関係が築かれた。彼はプロフェッショナルとして多くの選手を遥かに上回っている。40歳になってもゴールを決め続け、ああした言葉を口にできるのも偶然ではない」

「偉大なチャンピオンであり、素晴らしい人間だ。何ひとつ驚きはない。強い友情が生まれたし、選手としても人としても心から称賛している」

最後に、母国のファンへ向けたメッセージも口にした。

「北アイルランド戦では1000万人がテレビで見てくれたと聞いている。この数カ月、イタリア各地を回る中で、彼らに喜びを届けるのは我々の役目だと強く感じている」

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