バストーニ代表追放論に待った “誤り”でも処分は不要

インテルイタリア代表

近年のセリエAでは判定の質が問題視される一方、選手側の振る舞いも議論を呼んできた。わずかな接触で倒れ込み、VARの介入を期待する場面は少なくない。今季はVARの過剰介入も批判を浴びているが、皮肉にもカルル退場の場面では「2枚目の警告」という規定上、介入できなかった。

今回の騒動が拡大したのはカードの重みと試合の規模ゆえだが、むしろ選手たちが審判への過度なアピールを控える転機とすべきだとの声もある。

それでも、代表は今後4年間で最も重要な試合を迎える。3月26日、イタリアはベルガモで北アイルランドと対戦。勝てばウェールズ対ボスニア・ヘルツェゴビナの勝者と決勝を戦う。ワールドカップ出場のためには結束とベストメンバーが不可欠だ。

過去にはジャンルイジ・ドンナルンマがクラブ事情で代表戦中にブーイングを受けた例もあったが、今回は同様の事態を避ける必要がある。クラブ間の対立は代表期間中には持ち込むべきではない。

ユベントスは試合後、審判団への批判や改革要求を口にしたが、バストーニ個人を名指しすることはなかった。こうした駆け引きがサッカーの一部である現実も理解しているからだろう。

もちろん、バストーニ自身もリプレーを見れば学ぶべき点は多い。フランコ・バレージ、ジュゼッペ・ベルゴミ、パオロ・マルディーニといった伝説的DFたちは、プレーと振る舞いの両面で尊敬を勝ち取ってきた。代表を率いる立場に近づく今、模範を示す責任がある。

同時に、セリエA全体が学ぶべき教訓もある。審判が過度に試合へ介入しない環境こそが理想だ。実際、1月のインテル対ナポリ戦は主審ダニエレ・ドヴェーリが前半わずか5度しか笛を吹かなかったことで、今季屈指の好ゲームと評価された。

VAR、選手、審判――変わるべき点は多い。しかし、それはイタリア代表が大一番を前に主力の一人を失う理由にはならない。

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