判定は正解か誤審か サン・シーロで揺れた90分を元主審が検証

ミラン

「この場面では、主審は瞬時の判断として非常によく状況を見極めている」とデ・マルコは説明する。「VARルームのプロンテーラとマレスカも適切だった。上方カメラを見ると、パヴロヴィッチは走行を続けており、ケディラはボールをコントロールできず、足を投げ出す形で相手にぶつかりにいっている」。

この見解は、同じシーンを分析したDAZNイタリアの審判解説者ルカ・マレッリの意見とは異なるものであり、評価が分かれる結果となった。

一方で、より大きな問題を生んだのが、ルベン・ロフタス=チークがファリ・カンデを押したと判断され、主審が早い段階で笛を吹いた場面だ。このため、クリスティアン・プリシッチのゴールは無効となった。

「主審はファウルと判断して笛を吹いたが、確かにミランの選手は相手の背中に手をかけている。ただし、重要なのはその強度だ」とデ・マルコは指摘する。

「VARは介入できない状況だが、今季設定されているファウルの基準を踏まえれば、これはファウルと見なされるべきではなく、ゴールは認められるべきだった」。

ただし、すでに主審が笛を吹いてプレーが止まってしまった以上、VARが介入する余地はなかった。

この試合は、正しい判定と修正されるべき判断が混在する一戦となり、VAR運用の限界と、主審の即時判断の重みを改めて浮き彫りにする形となった。

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