ミラン中盤に“決定力不足”警報 アッレグリの要求強まる中、ラビオ不振が深刻化

ミラン

では、なぜミランだけがこれほど苦戦しているのか。データを掘り下げると、原因は選手ごとに異なる。フォファナは1試合平均1.6本以上のシュートを放ち、枠内シュート数(11)はプリシッチ(8)を上回っているにもかかわらず、成果は乏しい。ロフタス=チークは12本中枠内が2本と精度が低い。リッチ、モドリッチ、ヤシャリはそもそもシュート数が少なく、特にミドルレンジからの試行が足りない。

その中で“異常値”とも言えるのがラビオだ。ユベントス時代にはアッレグリの下で2022-23シーズンに11得点というキャリアハイを記録したフランス代表だが、今季ミランではゼロ。シュート数はわずか6本で、そのうち3本が枠外、3本がブロックされている。

カギを握るセットプレーの改善

ラビオに関して特筆すべきは、彼の武器であるセットプレーでの存在感が全く出ていない点だ。高さとタイミングの良さは本来の強みであり、そこでの得点が消えていることは中盤の得点力低下の象徴とも言える。

ラツィオ戦後、アッレグリは「中盤からの得点だけでなく、セットプレーからの得点も必要だ」と言及。記者から“1月にストライカー補強の必要性”を問われたが、「プリシッチもレオンも得点している」と一蹴し、“補強”が必要なのはストライカーではなく“得点できるMF”だという考えを強調した。

ミランは次節トリノ戦で首位を守る戦いに臨む。アッレグリが何度も口にしてきた「中盤の得点力向上」は、この試合から結果として示される必要がある。

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