Football Italia
クラブ・イタリアの新責任者に就任
クラウディオ・ラニエリが、クラブ・イタリアの会長兼テクニカルディレクターとして新たな挑戦をスタートさせた。
イタリア代表の各年代や国内アカデミー全体を統括する重要な役職で、3週間前に就任していたパオロ・マルディーニの後任となる。
ロベルト・マンチーニ新監督とともに就任会見へ臨んだラニエリは、新たな使命について次のように語った。
「これは私のキャリアの集大成です。ジョヴァンニ・マラゴ会長から電話が来た時は信じられませんでした」
「難しい仕事になることは分かっています。しかし、私はこれまで困難から逃げたことはありません」
「イタリア国民が再びサッカーを愛する国に」
ラニエリは、イタリアサッカー再建に向けた最優先事項として2つの目標を掲げた。
「まずは国民が再びサッカーを愛するようになることです。そして、12歳の私の孫のような子どもたちが、イタリア代表のワールドカップを見られるようにしたいのです」
イタリアは近年、ワールドカップ出場を逃し続けており、若い世代が代表の晴れ舞台を知らない現実を憂いた。
また、サッカースクールに通う費用の高さも問題視した。
「カリアリでは、多くの家庭がサッカースクールの費用を負担できないという話を聞きました。それではいけません」
「今は子どもたちの興味を引くスポーツや遊びがたくさんあります。だからこそ、もう一度サッカーの魅力を取り戻さなければなりません」
「戦術より個人技術を磨くべき」
ラニエリは、イタリアサッカー最大の課題は育成年代の指導方法にあると指摘した。
「イタリアはユース年代では結果を残しています。優勝も決勝進出もしています。しかし、U-21以降になると壁にぶつかるのです」
「選手層が薄いこともありますが、海外との違いは明確です。イタリアはチーム戦術に優れていますが、海外は個々の技術が優れています」
そのうえで、アカデミー改革の必要性を強調した。
「ボールコントロール、動き方、クロス、シュートといった個人技術を徹底的に教えなければなりません」
「多くの指導者は『勝たなければならないから時間がない』と言いますが、それは間違っています。テニスを始めた子どもを、いきなり試合へ出すことはないでしょう」
「昔は広場でドリブルを覚えた」
ラニエリは、マルディーニが掲げた「10年計画」にも賛同した。
「マルディーニが言っていた10年とは、今10~14歳の子どもたちを育てるという意味でしょう」
「昔はサッカースクールが少なくても、子どもたちは広場で自由にドリブルをして遊んでいました」
「今は『2タッチまで』『すぐパスを出せ』と教えられ、ドリブルを学ぶ機会が失われています」


コメント