スパレッティとアモリムが戦術で駆け引き
両チームの対戦が昨季のように0-0で終わらなかったのは、両監督が互いの意表を突こうとしたからでもある。
スパレッティ監督は左サイドにアライベコビッチを起用し、4-2-3-1ではなく4-3-3を採用。ニコ・ゴンサレスをピッチ全体で上下動させ、ドリブルで相手に仕掛けながら中盤で数的優位を作ろうとした。
対するアモリム監督は、攻撃的MFにアドリアン・ラビオとサーレマーケルスを配置。中盤を厚くする狙いを明確にし、実際には3-4-2-1というより3-6-1に近い形で戦った。
ムサは高い位置からボールホルダーにプレッシャーをかけ、ラモスと並んでセカンドストライカーのような役割を担った。
アモリムの交代策が先制点を生む
試合の流れを変えたのはミランのベンチだった。
60分を過ぎたところで、アモリム監督はデビュー戦となったモレイラに代えてチュクウェゼを右ウイングに投入。シセを左サイドへ移し、ロフタス=チークをチームの安定役として配置した。
ユベントスはこの変化に対応できず、ミランがボックスへ直接仕掛ける攻撃に苦しんだ。そしてシセが左から難しい角度でシュートを放ち、ヴィカーリオを破って1-0とした。
この時点までミランの枠内シュートはゼロ。ラビオが大きく枠を外したシュートが1本あっただけだった。
スパレッティはガッティをFWに投入
スパレッティ監督も交代策で反撃。コロ・ムアニをピッチに残したまま、ボガを投入してサイドを強化し、コープマイネルスを中盤へ。さらにウォルテマーデとガッティまで前線に送り込んだ。
最終的にはボガがサイドバックの位置まで下がるほど、攻撃に人数をかけた。
そして後半アディショナルタイム、コープマイネルスのクロスにガッティがファーサイドから走り込み、頭で合わせて同点。センターバックがストライカーへと変身し、ユベントスを救った。
CLを目指すなら両チームとも改善が必要
今後については、ユベントスがこのペースでプレーし続ければ、攻撃があまりにも予測しやすくなると指摘されている。
ウォルテマーデを中央に置き、コロ・ムアニを左サイドに開かせれば、クロスは有効な武器になる可能性がある。
一方のミランは、シセとチュクウェゼを外す余裕はない。この2人の投入がユベントス戦では機能したが、より攻撃パターンの明確なチームを相手にすれば、リードを守るのではなく追いかける展開になっていた可能性もある。
チャンピオンズリーグを目標とするなら、ユベントスもミランも、ここからさらに攻撃面での進化が求められる。
管理人のひと言
この記事の指摘はかなり厳しいですが、ユベントスの攻撃がまだ完成していないという部分は気になります。ミラン戦では決定機を作れていたものの、最後の崩しに物足りなさがありました。
一方で、ガッティを前線に上げて同点に持ち込んだスパレッティ監督の勝負勘はさすがです。ウォルテマーデがフィットすれば、クロスという明確な武器が加わるだけに、攻撃の形がどう変わるのか楽しみです。



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