インテル、ユベントス、ナポリがCL敗退 イタリアサッカーは優位性を失ったのか

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近年のイタリアテニスは好例だ。10年前は挑戦者の立場だったが、体系的な育成投資により世界トップレベルへと躍進。若手育成、指導法、科学的トレーニングを積み重ね、デビスカップ王者にまで上り詰めた。単なる資金投入ではなく、文化的・技術的プロジェクトとして再構築した成果だった。

サッカーも同様の再設計が求められる。ボードー/グリムトがインテル戦で示したのは、ハイプレスと徹底したフィジカル強化、緻密な組織戦術だ。個の質の差を180分で埋める集団戦術。これはガスペリーニ率いるアタランタが体現してきたモデルでもある。

問題は、それをリーグ全体のスタンダードにできるかどうかだ。スポーツ科学、データ分析、育成段階からの原則浸透。18歳からでは遅い要素も多い。

イタリアには依然として強みがある。深いサッカー文化、世界的ブランド力、膨大なディアスポラ、そしてエレーラのグランデ・インテルからサッキのミラン、カペッロ、リッピへと連なる戦術的知性。これこそが“イタリアン・アドバンテージ”だ。

だが、優位性は活用してこそ意味を持つ。テニスが成功したのは、誇りを体系へと落とし込んだからだ。サッカーも同じ覚悟が問われている。

スクデットは重要だ。しかし3月26日、ベルガモでの一戦はそれ以上の意味を持つ。もし“インテリジェンツァ・カルチスティカ”を取り戻せなければ、北米で始まるワールドカップにイタリアの姿はないかもしれない。

それは賞金以上に大きな損失となる。

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