“もう一人の主役”はケリーだった 数字が語るユベントス堅守の真実

ユーベ

特に印象的だったのは終盤だ。ユベントスがリードを守る展開に入ると、ケリーは冷静さを失うことなく最終ラインを統率し、ボローニャの圧力を跳ね返し続けた。

この試合は同時に、戦術面での重要な転換点でもあった。グレイソン・ブレーメルの復帰である。長期離脱から戻ったブラジル人CBの存在は、スパレッティの3バックに新たな安定をもたらす。

これまでケリーは、中央を埋めたり、コープマイネルスが最終ラインに回る緊急編成を支える役割も担ってきた。しかし“ムロ”ブレーメルが中央に戻ることで、本来の形が取り戻される。ブレーメルがセンターで守備を統率し、ケリーは左のブランケットへ。左利きを生かしたビルドアップと、広範囲をカバーする運動量が最大限に発揮される配置だ。そしてコープマイネルスは中盤、あるいは前線寄りへと解放され、持ち味である飛び出しやミドルシュートで違いを生み出せる。

ケリーの堅実さと、ブレーメル復帰による再編。このポジティブな連鎖反応が、ユベントスを本来の姿へと導いている。ダッラーラで示されたのは、単なる一勝以上の価値を持つ“完成形へのヒント”だった。

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