コモ戦はヤシャリにとって初のフル出場試合となり、ラファエル・レオンのゴールをアシスト。セリエA初アシストであり、クラブ・ブルッヘ時代の2025年3月以来となるリーグ戦での得点関与だった。ロングパス6本(うち1本はレオンの得点を演出)、ボール奪取4回、タッチ数70回はいずれも高水準。中盤では“王”モドリッチに次ぐ存在感を示した。
アッレグリはヤシャリをレジスタと位置づけ、ビルドアップ局面で生かす考えだ。“新たなモドリッチ”あるいはその後継者は、すでにチーム内にいるのかもしれない。中盤再編は新たな可能性を広げている。
パルマ戦でもヤシャリは4本のシュートを放ち(枠内2本)、得点への意欲を示した。今季序盤、トレーニング中の腓骨骨折という不運に見舞われたが、その遅れを取り戻そうとしている。
ミランは昨夏終盤にラビオを加え、中盤を再構築。モドリッチがレジスタ、ラビオが万能型、フォファナがフィジカル担当という形を築いた。その後はロフタス=チークがフォファナに代わったが、負傷により再び再編が迫られている。
ヤシャリの役割は、移籍金3000万ユーロ超を投じて獲得した“投資案件”という側面からも重要だ。加入は8月上旬までずれ込み、セリエAデビューはクレモネーゼ戦。長期離脱を経て12月末に復帰し、1月中旬のフィオレンティーナ戦で初先発を飾ったが、その後は序列が揺れ動いた。
それでもクラブの後押しがあれば、スイス代表での地位確保、さらにはワールドカップ出場も現実味を帯びる。負傷の影響で予選には参加できなかったが、2025年時点では主力候補と見なされていた。代表デビューは2022年、ルツェルン在籍時の20歳のとき。ベルギーリーグ最優秀選手となり、ミランへ辿り着く以前から、その才能は注目されていた。
“ダブル司令塔”は単なる戦術変更ではない。ミランの未来を左右する布石となる可能性を秘めている。



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